情報会の今後の在り方について

情報会は,図1のように理工同窓会の下に設置された,理工学部情報科学科,理工学部情報工学科を主な対象とする同窓会組織です.これまで,情報科学科から情報工学科への名称変更の際にも,理工同窓会の下で活動を継続してきました.2026年3月には,情報工学部情報工学科の卒業生第1期生が誕生することから,新たな組織構造(位置づけ)について検討する必要があります.
これまで役員会において議論を重ねた結果,2つの案が,本会の対応可能な組織構造だと考えています.案①(図2)では,複数の学部で構成される経友会を参考に,これまで通り理工同窓会の一組織として運営する方針です.理工同窓会には,「理工同窓会」および「情報会」の名称を変更せず,組織を存続できることを確認しています.案②(図3)では,学部の構造に従い,理工同窓会と並列な同窓会組織とする方針です.ここで,本会とは異なる新たな組織を立ち上げるのではなく,情報会の機能を移行することでこれまでの同窓生の縁を維持します.これらの案について校友会および理工同窓会は,どちらも本会の意向を尊重するとの旨を伺っています.

 

図1 2023年度までの情報会の位置づけ
図2 2025年度以降の情報会の位置づけ案①(理工同窓会の一部)
図3 2025年度以降の情報会の位置づけ案②(理工同窓会と並列)

 

具体的に,役員会の考える案①,案②について,本会の事業目的である(1)会員相互の連携を密にして親睦と資質の向上を図る,(2)対象学科/専攻の発展に寄与,に加え,(3)会計状況の3項目について定性的な比較評価を行い,表1に示しました.

 

 

まず案①を採用した場合の事業内容について,従来通り本会会員(会則に情報工学部を加筆修正済み)を対象とした事業を行うとともに,理工同窓会の定期的な事業に参加し,情報交換会などを通して学科の枠を超えたネットワークを構築します.また,本会会員の多くは,理工学部卒業生ですので,理工学部に対する愛着を持っており,理工同窓会下部組織の位置づけを継続することは自然な方針であると考えています.会計状況については,現在,理工同窓会ならびに理工学部後援会からの援助を受けて一部事業を運営していますが,案①では理工同窓会ならびに情報工学部懇談会からの援助を受け,同様の規模で事業運営が可能です.そこで,(1)会員相互連携については,これまで築き上げてきた理工学部への愛着を重要視し,親睦・資質向上の機会の円滑な提供ができると考え◎に,(2)~(3)の項目は,従来の方法を踏襲するものであるため全て〇としています.

次に案②を採用した場合の事業内容について,従来通り本会会員を対象とした事業を行い,同窓生の輪を広げます.学部と同窓会の位置づけが同一であるため,情報工学部卒業生が持つ本会への関心を集めやすいと考えています.また,校友会の開催する理事会等に出向者として参加しますので,法学部同窓会や経友同窓会などの新たなネットワークを構築でき,事業の多様化の機会にも繋がります.一方で,理工同窓会の事業の一部に継続して参加し,事業運営にも協力する想定ですが,役員会ならびに評議員会・総会には関わらない形となります.このような背景から,(1)会員相互連携については,新たな同窓会組織とのコネクションができますが,理工学部出身者の会員の皆様のご理解を頂けるか不透明であるため,総合的に〇としています.(2)発展に寄与については,位置づけが変化することによる事業の多様化が見込まれますので,◎としています.(3)収支状況については,校友会と情報工学部懇談会からの援助を受けることができ,これまでと同等の収支見込みですので,〇としています.

以上が,役員会で検討した情報会の位置づけ案です.本会会員の皆様には,これらの案に関するご意見などを広く募集します.今後,本案については,いただいたご意見・情報を考慮した上,案の方針を調整します.ご意見の受付期限は2024年12月8日までとさせていただきます.

最後に,案①および案②を問わず,本会は同窓会運営に関する課題を抱えています.事業の特性上,本学にアクセス可能な役員が実働の中心となるため,現在の事業運営の負担のうち大学院生の負担が支配的となっています.大学院生は研究活動が最優先ですので,大学院生の負担を軽減しなければならないと考えています.そこで本会は,2023年度から大学院生だけでなく社会人役員の受け入れを始めました.今年度は,社会人役員をさらに拡大できるような受入体制を整えた後,2025年度(第22期)に社会人役員を募集します.ぜひ,協力していただける方はご連絡いただけますと幸甚です.何卒よろしくお願い申し上げます.